川口の町工場5社が連携してスタートさせた「川口まちこうば芸術祭」そのイベントの総合ディレクションを拝命した。工場見学や各社との会話を繰り返しながらそれぞれの強みや個性を理解した上でコンセプトメイク、展示空間デザイン、ファニチャーデザインを担当。
キューポラの街で有名な川口には現在も多くの金属加工業が存在する。その当たり前にある地元産業の魅力を地域の人や多くの人に伝える事が命題と考え、あって当たり前だけど、無くてはならないものとして金属加工業を「川口の空気や空」に例え、「Kawaguch-air」というコンセプトを立て、会場の意匠や全体のプランを整えていった。
展示作品は元々お声がけされていた地元ゆかりのデザイナーやアーティストに加え、共立女子大学石田ゼミの学生作品も展示した。
開催された川口のアートギャラリー「ATLIA」は商業施設に隣接している事もあり、連日多くの子どもや家族連れで賑わいがある。週末には子どもも楽しめる金属のキーホルダー制作ワークショップも開催し、来場者数も過去の記録を塗り替えるほどの盛況ぶりとなり、地元産業の魅力発信につながった。