音楽家でもあるソニー名誉会長の大賀氏が軽井沢町にホールを寄贈する事になり、内装のコンサルティングと客席のデザインを行った。
内装材には地元の唐松を使い、ザックリとした表情と森の香り漂うやさしい表情を持つホールに仕上げた。
音の反響を考慮し、平行面のない正五角形のホールである。660脚設置された椅子は、音響に影響があるため内装と平行して進め、永田音響設計と椅子の吸音効果を測定しながら内装材で微調整した。
長時間の演目でも疲れがないように座り心地を最優先に、背のラインとウレタンの層にこだわり、極力シンプルに仕上げた。
染色の具合は大賀氏の勧めもあり、経年変化した後の内装材の色に合うように若干赤みを強くしている。